ラマダンってなに?聖なる月?
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こんにちは。KAYO & Coco Jewelryの Kayoです。
いよいよ今年(2023年)も3月23日(木)から、イスラム教の聖なる断食月「ラマダン」が始まりました。
ということで、ラマダンについて、私のわずかながらの知識を共有できればと思います。
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<ラマダンってなに?>
中東関係の仕事に関わる前の私は、ラマダンと言われても何のことだか全く意味が分からず、「アラブの国の儀式みたいなもの」だと思っていました。
そして、中東に来てからしばらくは、ラマダンが断食という意味だと思っていました…。
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<聖なる月?>
ラマダンとはイスラム教の暦「ヒビュラ暦」でいう「ラマダン月」、聖なる月( Holy Month of Ramadan)のこと。中東では、太陽暦とヒビュラ暦の両方が書いてあるカレンダーもよく見かけます。
聖なるラマダン月の約1ヶ月は、日の出から日の入りまで飲食を禁じられます。飲食だけでなく、喫煙や人を怒ったりすることなども禁じられます。
人間の欲望に打ち勝ち、他人に優しく接し、そしてスピリチュアルなレベルで信仰心を清めアラーとの関係をより深くするように努める、それがラマダン月なのだそう。
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<イスラム教徒にとってはクリスマスみたいな月?>
ラマダンは、断食をするから辛く苦しい1ヶ月だと思っていましたが、実はそうではないそうです。なんとクリスマスみたいに一年中待ちにまった月だそうです。
街の至る所にラマダンのイルミネーションやデコレーションが飾られ、とても素敵です。
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<断食が待ち遠しい?>
ラマダン月が待ち遠しいらしいです。
友人は、
「断食をするのが辛いことももちろんあるけれど、ラマダン月は1日お祈りをしながらゆったりと過ごして、日が沈めば家族や友人とイフター(断食破りの食事)をしながら楽しく過ごすことができる。ラマダンが終われば、EID Al Fitrという大型連休もあるから、毎年楽しみにしている月なの。」
と優しい笑顔で話してくれました。
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<イスラム教徒でなくても断食するの?>
イスラム教徒でない人は、断食する必要はありません。でも、ラマダン月のカタールでは公共の場の飲食が禁じられます。断食をしている人に対する最低限の配慮かなと思っています。
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<断食している知人の前でつい気付かずに飲食してしまったら怒られる?>
オフィスなど、周囲に断食をしている人がいない時に飲食をしていたら、イスラム教徒の人がやってきて、申し訳なく思ったという経験、カタールなど中東に住んでいる異教徒の外国人には必ずあるかと思います。
慌てて飲み物などを隠して、配慮が足りなかったことに対して謝るのですが、怒られたりすることは今までで一度もありませんでした。それどころか、大丈夫だから飲食を続けるように言われます。本当に、よくできた人たちだと尊敬してしまいます。
そういったことも、自分の欲をコントロールする修行の一環だと、友人が説明してくれました。
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私たち異教徒の外国人にとって、カタールなど敬虔なイスラム教の国で過ごすラマダン月の1ヶ月は全く別世界の経験です。
イスラム教徒の人も、異教徒の人も、いつも以上にお互いを尊重し配慮しながら過ごす1ヶ月、まだ始まったばかりですが今年のラマダンもイスラム教徒の方々にとって恵多い1ヶ月となりますように。
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簡単に書く予定ではありましたが、長文となってしまいました。最後までお読みいただいた方、ありがとうございました :)
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発行:KAYO & Coco Jewelry